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伊豆大島から日本を元気に。島ならではのコミュニティの中で暮らす

東京から南に約120km。伊豆半島から南東に約25kmの場所にある「伊豆大島」。行政区域は、東京都大島町となっており、列記とした東京都に属する一つの町です。

島全体は、活火山の陸上部分となっており、島中央に位置する三原山は噴火活動によってできた中央火口丘となっています。

そんな伊豆諸島最大の島・伊豆大島にこの度シェアハウスがオープンすると聞き、早速訪問させて頂くこととなりました。とは言っても、都内みたいに電車でささっと行けるわけではなく、せっかく伊豆大島に行くのだから、ハウスだけでなく、島全体を見てみたいと思い、3日間島に滞在させていただきました。

滞在中は、シェアハウスを運営するイタドリのスタッフの方々を始め、実際にそこで生活を営む島民の方たちに現地を案内して頂きました。その中で、島の歴史や暮らしを学び、島民の方たちとの出会いや触れ合いを通し、そこで育まれるコミュニティについても知ることができました。

そんな”伊豆大島初心者の私”でも、『イタドリシェアハウス』での3日間の滞在を通して、島の日常にまで入り込み、取材をしてきたので、今回は伊豆大島での体験記をみなさんにお届けしたいと思います。

それでは、早速ご覧ください!

 
「イタドリシェアハウス」物件詳細はこちら
 
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「イタドリシェアハウス」は、全3室の平屋建てとなっており、もとの建物をそのまま活かした風情溢れる空間が広がっています。
また、建物の外には、広々とした庭があり、家が奥まったところ位置することもあり、周囲の騒音を気にすることなく、夏には流しそうめんやBBQをして、仲間と思う存分楽しむことができそうです。
  
この地に滞在して感じられたのが、都会暮らしでは想像できない風景を垣間見れたり、普段聞き慣れない動物や鳥の鳴き声を耳にしたり、伊豆大島で暮らす「人」の温かさがあるということ。普段住み慣れた地を離れたからこそ、 より大きく感じられるのかもしれませんね。
 
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さて、旅の始まりはフェリーでの移動からです。伊豆大島には元町港・岡田港の2つの港があり、当日の天候等によって、この2つの港を使い分けているそう。なので、どちらに船を寄せるかは当日にならないとわかりません。ちなみに、私は岡田港でした。
 
到着すると同時にイタドリの担当者さんから無事到着できたか確認の電話が来ました。こういうさりげない気遣いがとても嬉しかったです。
 
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そして、目的のシェアハウスまで向かっていきます。内心、本当にこんな場所に家があるのかとドキドキしながら歩いていくと、、、
 
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家がないわけがなく、無事到着することができました。毎回ここへ初めて訪れる人は、驚かれるそうです。見ての通り、広い敷地の中に、家だけがぽつんとあるのですが、この敷地全てこの家のお庭。そう、つまりは自由に利用できる場所なのです。
 
周囲は自然に囲まれているため、大人数でレクリエーションを楽しむことが可能なのだとか。何とも贅沢ですね。
 
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目的地に到着すると、移動が重なったこともあり、ひとまず広大な自然を眺めながら一休み。写真に映っているのは、シェアハウスを運営する株式会社イタドリのスタッフさんたち。伊豆大島を中心に活動をしており、「日本をスミズミまで楽しく。」を企業理念に活動されています。私が訪問する前には、地域おこしのため、島の役場へ行っていたそうです。
 

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そうこうしていると、大自然の中に車のエンジン音が響き渡り、島内相談役のはるさんが登場!伊豆大島在住で、イタドリの島内の相談役を勤めている方。いかにも島の人という風格が漂っています。 

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挨拶も束の間、はるさんの車に乗って、食材探しへ出かけます。 

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何を作ろうかと皆で考えながら、食材を選ぶのも楽しみの一つ。島にあるスーパーには食料品や日用品がしっかりと揃っていましたよ。

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メニューはカレーで決まり。やはり、皆で集まって作るとしたら、カレーですね。学生時代の野外活動を思い出しました。

また、はるさんを交え話していると、急遽「明日野球の試合があるから来ない?」と誘われ、行きます!と一つ返事。翌日は島民の方たちが多く集まる野球を観戦しに行くことに。

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迎えた翌日。昨日誘われた野球の試合を観戦しに会場まで向かうと、想像を遥かに超えた風景が広がっていました。

「え、えっ!」と思わず心の中で何回も叫んでしまうほどの美しい光景を目の当たりにし、まさに圧巻でした。

島内の有志で20チームあるそうで、春はトーナメント戦、秋はリーグ戦を行います。また、プロの世界と同じように、チーム間での移籍もあるそうで、小説やドラマでも描けそうな世界がそこには広がっていました。

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試合はというと、はるさんが所属する「元町メッツ」が役場チームを13-2で、コールド勝ちしました!初勝利だったみたいです。 おめでとうございます!

この中にヤクルトの一軍で活躍していた方も混じっていたようで、いろいろと驚かされることばかりです。

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試合後は、伊豆大島の名所に連れて行ってくれました。こちらは、砂の浜(さのはま)と呼ばれるスポット。ここで、はるさんの知り合いの方とばったり遭遇!島のみんながご近所さんみたいですね。

眺めも爽快です。みなさんが行かれる際も様々なところを案内してくれるみたいですよ。島の中に入り込める体験はなかなかできないと思うので、とてもありがたいですよね。

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イタドリのスタッフさんたちも思わず海の美しさに目を奪われてしまったみたいですね。

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車の窓越しで、お互い言葉をかわす。そんな島の方にとっては何気ない日常の一部分かもしれない。でも外から訪れた私にとっては、言葉にもできないくらい壮大な景色でした。

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道路端にて、可愛いらしい猫を発見! 伊豆大島で猫をよく見かけるのは、海が近いっていう証拠なんだと思いました。

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そして、こちらは先ほどご紹介した野球チーム「元町メッツ」のみなさん!勝利の宴に私も参加させていただきました。

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みなさんほんとに優しく、そして面白い人ばかり。年齢層がバラバラで、名前もお互いあだ名で呼び合っていて、素敵な関係だなと思いました。

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元町メッツのキャプテン。ほんとに良い笑顔ですね。島にいる人こそがこの伊豆大島の最大の魅力なのかもしれません。

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その後は株式会社イタドリの代表である愛甲さんが、昨年の台風26号によって被害を受けた現場を案内してくださいました。大島町では観測史上最大の824ミリの雨量が記録されました。この災害は、今でも伊豆大島の住民の心に大きな傷を残しています。このような経緯もあり、今後、イタドリさんが伊豆大島に新たな息吹を吹き込んでくれるのではないでしょうか。 DSC_9183

私が伊豆大島に滞在していた最終日には、支援プロジェクトPikari代表の遠藤さんの温かい協力のもと、取り壊す予定だった空き家をシェアハウスへ活用するための打ち合わせに同行させていただきました。今後も島民の方の協力のもと、たくさんの人がこの場所を訪れ、活気溢れる場所に発展していくことを期待しております。

 

この記事を読んで、伊豆大島に少しでも興味を持たれた方は、是非一度伊豆大島に訪れてみてください。そして、伊豆大島の景色を見るだけではなく、そこに暮らす人たちに出会ってみてください。

私が書いた記事の何十倍も何百倍も、さまざまなことを肌で感じることが出来るはずです。自然が作りだす独特な風景に目を奪われることもあれば、土砂災害の爪痕を見て、自然の怖さを身にしみて感じることもあるでしょう。さらには、その場所で力強く生きる人たちの姿を見て、何かひしひしと感じるものがあると思います。

イタドリさんが運営するシェアハウスがそんな素敵な出会いや経験を運んで来てくれる経由地となり、きっと普通の観光だけでは味わえない島の魅力をたくさん享受することができるのではないでしょうか。

東京から行けるなんて知らなかったという人も多いのではないかと思います。だからこそ、この場で初めて知ったという方たちにたくさん訪れて欲しいな、と切に願います。

きっと島民の方たちは、皆さんを温かく迎え入れ、島ならではの暮らしを体感させてくれることでしょう。

/Author: ワタナベ