モノ、コト、ヒトのつながりと自分探しという旅。
早いもので、今年もあと一日。2017年が終わり、明日から2018年を迎えることとなりました。
365日、時間でいえば8760時間も過ごしたと考えると、時が過ぎる早さに圧倒されてしまいますが、今年も何とか走り抜けることができました。
心のどこかでホッとしている自分がいるというのは、身丈より少し高い壁を登ろうと挑戦したり、過去体験した事のない課題に向き合った証拠だと思うので、大晦日くらいは、あれこれ考えず、コタツに入って安室奈美恵の紅白出場を楽しみにしながら、実家でゆっくりと新年を迎えたいと思っています。
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「お前はさ、解決策が分かっていないんじゃなくて、問題が分かってないよな」
昔、努めていた会社の上司に、よく言われてた言葉です。
何で俺はこんなに物事が理解できないんだろう、と1人で悩んでいた事が多々ありますが、よくよく考えると、そういう体験を何度か繰り返してきたことが、今、逆に活かされることも多くて、上手くいかないコトに直面する事も、周囲に相談することも、自分なりに試行錯誤する事も、長い目で見れば、大きな財産になってる事は多いのかもしれません。
当時、物事が上手くいかなかった時に、ピンポイントで、その言葉を伝えられていたので、行き詰まりそうになると、今でも、その言葉が自然と頭に浮かぶことがあります。
そう考えると、今年は、自然と昔を思い返しながら、サービスの開発に向き合うことの多い一年でもありました。
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今年もシェアハウスというライフスタイルが社会により深く、広く普及した一年だったと思います。
僕らのサイトだけで言えば、毎月10万人近くの方にサイトに訪問頂けるようになり、問合数も毎日100件を超えるようになりました。東京だけでなく、様々な地域の事業者さんからシェアハウスや入居者の募集に関する相談を頂くようになりました。
性格上、シェアハウスを運営する方にはじめて会うと「どうしてシェアハウスなのか」、「何を魅力的に感じるのか」といった、個人的な質問をしてしまうのですが、色んな方のお話や思いを聞く度に、まだまだ新しいタイプのシェアハウスが生まる可能性を感じています。
シェアハウスが好きな人が増え、ユニークな物語が生まれて、そこからまたコミュニティのある暮らしが増えていくのだと思うし、「場」を創る人の情熱が、みんなの居場所になる源泉なんだなと強く思う出会いも何度かありました。
物件数で言うと、まだまだ関東圏に集中してはいるのですが、全国どの地域でも「シェア」をきっかけとしたコミュニケーションが活かせるスタイルが増えると思うし、各地域の特徴を活かしながら、新しいニーズと組み合わせることが出来れば、地域の文化として根付いていくような気がしています。
シェアする暮らしの全国展開はこれからが本番、そう思うと、色々楽しみでもあります。
また、僕らの活動で言えば「シェアチケット」という短期宿泊施設と地域体験サービスの検索予約サイトをローンチしました。
*2019年7月5日(金)をもって、「シェアチケット」はサービスを終了いたしました。
シェアハウスとは違い一泊からの短期宿泊型のサービスなので、「一棟貸しの宿+αの体験サービス」や「交流スペースのあるゲストハウス」の掲載が主体ですが、地方への暮らしや移住に興味がある人にも利用してもらえるようなサービスにしていきたいと考えています。
いきなり遠方で暮らすというのは、色んな意味でハードルが高いと思うし、各地域の人と交流や地元の暮らしを体験したい需要も高まっていると感じるので、興味がある方は是非お試し気分で御利用下さい。
まだまだ展開エリアは限定的ですが、今後、色んな地域の方との出会いや交流が生まれるよう活動していきたいと思います。地方ではシェアハウスとゲストハウスが混在したサービスとか面白そうですね。
都会と違って、空間が豊富な地域で展開する場合は、家のシェアというより、ゲストや外部の人を迎い入れる対応を通して街全体がつながるような、街のシェアを軸にコミュニティの形勢が広がっていけば、色んな事が持続していくんじゃないかな、そんな風に考えています。
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先日、何となく、起業時に書いた「コーポレート・メッセージ」を読み直してみました。
僕は思いが先行して勢いで起業したタイプなので、結果、色んなことに行き当たりばったりでした。
目標が変わらないなら、やり方には固執しないし、方針の転換は日常茶飯事的なので(一緒にいるみんなには本当に申し訳なく思っているけれど)当初から、自分が実現したい事や思いが変わっていない事は、少し誇らしく感じる事ができました。
殆どの事は想定通りにいかないけど、点と点がつながり、線になっていき、新しい形が見えていく、自分が携わっている活動が普及していく過程は楽しいし、昔バックパッカーで旅をしていた時と近い感覚があったりします。
シェアハウス業界は、やっと大きく普及する基盤ができたような時期だと思っていて、これから成長する業界だと思うし、そんな中で、僕らの役割としては、業界や仕事の効率さの追求よりも、未来につながる創造性を持つ事。
なので、来年は思いを実現できるような新しい取組みや新規サービスの展開に挑戦したいと思います。
今までは実現できなかった事も、テクノロジーの進化を活用することで、不可能と思われていた分野もサポートすることができると思うし、サービスの幅を広げることで、新しい価値を提供可能になるはず。今までの東京シェアハウスとはちょっと違うような、「おっ?」と思わずつぶやいてしまうような、試みができると思うので、是非楽しみにしていて下さい。
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先日ご縁と機会を頂き、青山学院で、経営に興味がある学生を対象に講演をさせて頂く機会がありました。
自分なりに事業を継続していく上で、大切と感じていた事を話そうと考えていたら、創業時の思いやビジョンについて思ったより時間を割いての話となりました。
僕は自分自身もずっとシェアハウスに住んでいたので、他の人より、事業転換や他の分野に目移りせずに住んだのかもしれませんが、事業も旅も人生も似たようなところがあって、自分の思いと向かう方向に軸が持てれば、大きな事に挑戦できる時代のはず。
でも、内面や目標というのは自分1人で抱え込むんじゃなくて、色んな人と関わりながら、構築されていくものだと思うので、やっぱり、色んな意味でシェアハウスって良いな、と思うです。(PRしすぎですかね、笑)
なんだか、大晦日なのに、大分思想の話になってしまいましたが、そんな事を頭で思い描きながら、新年を迎えたいと思います。
という事で、今年も一年本当にありがとうございました。これからも必要とされている人に、より必要とされるサービスを届けることができるよう視座を高くし活動していきますので、これからも、東京シェアハウスにお気軽に訪問下さい。
それでは、年末年始は、ゆっくりと身体を休ませて、良いお正月をお迎え下さい。皆さんにとって、来年も素敵な物語が生まれる一年でありますように。
楽観的で上向きな思考があれば、大抵は楽しい旅になるらしいです。